乳製品・砂糖・油脂・フレーバーなど、様々な原料を計量します。
原料と水を混ぜ合わせ、加温しながら溶かします。この工程でできるものを「アイスクリームミックス」と呼びます。
原料の混合時に混入する可能性のある不純物を取り除くために、アイスクリームミックスをろ過します。
アイスクリームミックスに圧力をかけて、含まれる油脂を細かくしたり、成分を完全に混合させ均一にします。
アイスクリームミックスを85℃以上に加温し、有害な菌を殺菌します。
アイスクリームミックスを10℃以下に冷却し、有害な菌が増菌しない様にします。
タンクに10℃以下の温度で貯蔵します。アイスクリームの質感を滑らかにします。
丸善製菓は1.5t・3.0t・5.0tのタンクを合計17基所有しています。
アイスクリームミックスを撹拌しながら、急速に冷却し凍結します。
アイスクリームミックスが液体状態からソフトクリーム状態に変化します。
フリージング状態のアイスクリームをカップ容器・バルク容器・コーンなどに充填します。
-40℃の急速硬化室で充填されたアイスクリームを急速硬化します。
ソフトクリーム状のアイスクリームが店頭で販売されているような硬さに変化します。
出荷できるように段ボール包装します。
-30℃の製品冷凍庫で保管し、細菌検査等の検査結果に問題が無ければ出荷します。
アイスクリームを安定して生産するために、アイスクリーム充填機など様々な設備を導入しています。
原料を混合・溶解してできたアイスクリームミックスの殺菌・冷却を行う設備です。 プレート熱交換式の殺菌冷却機で、短時間での殺菌が可能です。
アイスクリームミックスを高速で撹拌しながら空気を含ませ、 急速に冷却する設備です。 合計5台のフリーザーを保有しています。
カップ容器への充填、バルク容器への充填、コーンへの充填等で 用途に合わせて、4台の充填機を保有しています。 各充填機は設備を切り替える事により複数品種の生産が可能です。
急速硬化室は約-40℃の設定の温度設定になっており、 充填直後の製品(約-4℃)を-13℃以下まで冷却します。 製品冷凍庫は約-30℃設定で製品を保管します。 何れの設備も脱フロン及び低炭素社会に向けて、 自然冷媒の冷凍機器を使用しています。
丸善製菓の工場は2020年に食品安全マネジメントシステム認証FSSC22000を取得し、お客様に安全・安心の商品を届けられるように品質管理に取り組んでいます。
異物混入防止対策として、金属検出機やX線検出機を導入し、製品の異物検査を実施しています。また、重量検査機も導入し、製品の重量管理を実施しています。
定期的な頻度で製品や製造工程毎の細菌検査や理化学検査(全固形分・全脂肪分等)、重量検査等を実施しています。 また、環境検査(水質・落下細菌等)やアレルギー検査を実施し、安心・安全な商品を 出荷できる様に取り組んでいます。
作業着はクリーニングされた清潔な作業着を着用しています。製造エリアへの入室時には異物吸引やエアシャワー、粘着ローラーの使用で異物混入対策を実施しています。
2020年3月にFSSC22000の認証を取得し、国際基準に則り衛生管理を徹底しています。社員教育にも力を注ぎ、同じ品質の商品を提供できる様に取り組んでいます。